介護職員×看護職員×生活相談員対談

Talks 02

介護職員 × 生活相談員
× 看護職員

専門職3人がそれぞれの立場から、スタッフで力をあわせて入居者様に向きあう姿勢や職場としての魅力を語りあいました。

稲垣 勇二
介護職
2011年 新卒入職
稲垣 勇二
YUJI INAGAKI
松本 早苗
生活相談員
2014年 入職
榊原 美恵
MIE SAKAKIBARA
榊原 美恵
看護職
2009年 入職
松本 早苗
SANAE MATSUMOTO

”地域最後の拠り所”として
確かな使命感とともに

稲垣介護職
「椎の木福祉会」は半田市で唯一、特別養護老人ホームを運営する法人で“地域最後の拠り所”を理念に掲げています。特に榊原さんは生活相談員として地域とのつながりが深いですね。
榊原生活相談員
入居者様や家族様、行政対応の窓口として、また出張相談や地域の福祉ミーティングへの参加など幅広く活動しています。「地域で困っている方を誰かが助けるのではなく、私たちが助けなければ」との使命感を持って仕事ができるのは大きなやりがいです。
稲垣介護職
家族様や入居者様が困っている時に助けることが出来たり、地域の課題を解決することが出来たときに「この街の福祉に私たちがお役に立っている」と実感できますよね。
松本看護職
以前、入居者様を看取らせていただいた際に、家族様が涙ぐまれ「初めてのことで不安でしたが、いろいろ身近で相談できて助かりました。悔いなく看取ることができました」と感謝の言葉をいただきました。数年後に街で偶然に再会した時に「看護師の松本さんですよね。あの時は本当にありがとうございました」と感謝の言葉をいただいたのです。この街の人の心に、自分の仕事が残っていることがとてもうれしかったですね。
稲垣介護職
そんなエピソードは「椎の木福祉会」で働く全員が持っていることでしょう。私も介護職として、地域の皆さんが介護でお困りの時には「椎の木福祉会にお願いしたい」とまっ先に思い出していただける存在でありたいと願っています。

専門知識を集結して
チームの総力で入居者様へ

榊原生活相談員
“地域最後の拠り所”の理念のもと、私たち3職種のほかケアマネジャーや管理栄養士など幅広い専門職が「その入居者様に最適なケアとは何か?」と知恵を出しあうのが“椎の木スタイル”ですね。
稲垣介護職
私は介護職として入居者様にいちばん近い立場ですが、皆さんのお力にはいつも助けていただいています。
榊原生活相談員
生活相談員は色々な方々をお繋ぎするパイプの役割も大きいです。例えば入居前の面接で聞いてきたこれまでの暮らしの様子や家族様からの情報や想いを介護、看護スタッフにお伝えしたり。ケアマネジャーはその情報を基に最初のケアプラン案を、管理栄養士は食のプランを考えてくれます。
稲垣介護職
その内容をスタッフ会議で共有し、施設に入居した後でもできる限り、ご自宅でのこれまでの暮らしが継続できるように、安心して暮らしていけるように考えます。家族様の想いもここで共有します。
松本看護職
そして看護職は医療面でのフォロー体制の確認です。どのような基礎疾患があって、どんな薬を飲んでいるのか。日常生活でどんなことに気を付けなくてはいけないのかなどを多職種と共有します。
稲垣介護職
他の専門職から学ぶことで、あらゆる角度から“介護と福祉の総合力”が身につくんですよね。これが椎の木福祉会で働く最大の魅力だと思っています。もちろん最初から意見が一致しないこともありますけど。
松本看護職
看護職はやはり心身の健康面を中心に考えるし、介護職は入居者様の QOL(生活の質)も大切にする。生活相談員はご家族のご希望もかなえたいと思う。それぞれの立場で意見を交わす中で、私は他の専門職の考え方にも理解が深まり、看護以外の幅広い知識もが身につきました。これはケアの方向性を考えたり、後輩職員のフォローをする場面で大いに役立っています。

困難事例にも積極的に対応
「受けずに返す」はしない

松本看護職
認知症や身体症状のため「困難事例」とされる方の積極的な受け入れも当施設の基本姿勢ですね。
榊原生活相談員
「受けずに返す」は基本的にしない。これは地域で唯一の特養としての責務だし、また大きな誇りでもあると自負しています。
稲垣介護職
対応の難しい方が入所されて、やがて少しでも笑顔を見せていただけると大きな喜びを感じます。それに、そういった方への対応は介護職のスキル向上にも直結しますね。
松本看護職
看護職でも困難事例の方の対応には通常以上の難しさがあります。でも、私はそれを“自分を高める機会”として前向きにとらえるようにしています。今後、医療依存度の高い高齢者が増えるとともに、特養に期待される役割はさらに大きくなるでしょう。また、困難事例とあわせて、今後は比較的症状の軽い方への予防ケアにも力を入れたいと考えています。
榊原生活相談員
私には80代半ばの父がいますが、将来何かあれば「この施設にお願いしたい」と思える環境が椎の木福祉会にはあります。これは自信を持っていえますね。とにかくみんな優しいですから。
稲垣介護職
職員が自分の親の世話を託してもいいと感じられる。これは椎の木福祉会の環境のよさの何よりの証しだと思います。

いろんなスタッフがいて横のつながりもスムーズ

松本看護職
私は椎の木福祉会にいて、正直、「なぜこんなにチームワークがいいのかな?」と感じてしまうこともあるんですよ。
榊原生活相談員
私も同じ思いですね(笑)。たぶん、最終的なケア方針を「全員が納得するまで話しあって決める」というスタイルが大きいように感じます。現場のケアのことはトップダウンで「こうしろ」ってことはないですから。
稲垣介護職
幅広い年齢層の方がいて、男性スタッフも比較的多い。育児中の方やパート勤務の方など、いろんな人がいるから自然と“まわりを気づかう気持ち”が生まれるように感じます。
松本看護職
それには育児後の復職制度やフォローしあえる勤務体制など、“多様な働き方”を受け入れる環境があることが大きいですよね。
榊原生活相談員
スタッフの交流の機会としては、業務スキルの向上や職場環境の改善のため「委員会制度」が部署横断で活動していて、全職員がどれかに参加しています。だから他部署の人とも日頃から行き来があるし、フットサルなどのサークル活動もありますね。また残業もほとんどなくて(月平均0.5時間/19年度)、家族との時間やプライベートも充実できる。そこから心のゆとりが生まれて人にも優しくなれるのだと思います。
稲垣介護職
就職をお考えの方には「ぜひ安心して私たちの仲間に加わってください!」とお伝えしたいですね。
介護職員×生活相談員対談×看護職員