施設長対談

Talks 01

施設長対談

「椎の木福祉会」の3つの特別養護老人ホームの施設長が、今後の運営ビジョンやスタッフ育成への思いについて語りあいました。

西本 誠司
瑞光の里 緑ヶ丘 施設長
統括施設長
西本 誠司
SEIJI NISHIMOTO
家田 かな子
瑞光の里 施設長
家田 かな子
KANAKO IEDA
青木 俊憲
第二瑞光の里
施設長
青木 俊憲
TOSHINORI AOKI

最前線でのリーダーシップ。
スタッフ一人ひとりが輝ける環境を作る。

家田
2021年度から組織体制が変わり、法人本部が経営や人事を管理することになり、施設長は「施設の管理」が主な役割になりました。そのタイミングで私達三人が各施設の施設長に就任したわけですが、お二人は施設長としてどのようなことを大切にしていますか?
西本
私は、施設長としてなるべく現場に近い存在でありたいと思っています。現場に近い場所でしっかりと旗を振っていきたいですね。
青木
そうですね。私は施設長に就任してから、これまで以上に法人理念を意識するようになりました。業務改善でも職員教育でも、まずは「理念に沿っているか」を大切にしていますね。その上で自分らしくリーダーシップを発揮できればと思っています。
家田
私も「理念」や「組織」を重要視するようになりました。あとは全体を見ることですね。看護部出身の私はどうしても看護のことが気にはなりますが、施設全体をしっかり見るように意識して気を付けています。施設長が偏った見方をしてしまうと組織がおかしくなってしまいます。
西本
施設長が一人でやりすぎてもダメですね。仮に自分が10人、100人いても自分以上の発想はでてきませんから。施設長として方針は出しますが、その上で、色々な考えを持つスタッフが知恵と経験を活かしてこそ、入居されている方々により良いサービスを提供できると思います。
青木
働く職員がやりがいを持って、得意なこと、長所を活かして輝けるように。そういう環境を作っていくことも私たちの役割ですね。「私なんて…」なんていう遠慮がちな職員もいますけど、もっと自分自身の可能性を信じてほしいですね。それを引き出すために私も全力でサポートしていきたいです。
家田
楽しい時も大変な時も「仲間がいる」ことを忘れないようにチームで色々なことにチャレンジしていきたいですね。一人では無理でも、仲間がいれば乗り越えられることは多いですから。椎の木福祉会にはそういうムードがありますよね。

地域での使命 × 暮らしの継続 × 輝くスタッフ

西本
社会福祉法人が運営する特養であることを念頭において、しっかりと使命を果たしていかなければなりません。法人内、施設内だけの「施設長」ではなく、地域からも瑞光の里緑ヶ丘の「施設長」として認識されるように、地域ニーズに答えられる働きをしていきたいですね。
青木
まずは「困っている人を助ける」という当たり前の基本を大切にしたいです。半田市には椎の木福祉会しか特養はありません。相談はまず受け止める。断らない。
家田
困難なケースをしっかりと解決することでチームも強くなると思うんですよね。専門職同士がディスカッションしながら課題を解決する。その繰り返しが個人としてもチームとしても経験になり、成長になる。
西本
まさに“地域最後の拠り所”ですね。入居者様には「ここで暮らせてよかった」と喜んでいただき、家族様には「ここに任せて良かった」と安心していただき、スタッフには「ここで働いて良かった」と思っていただけるような法人、施設にしたいですね。
青木
「施設に入ったから思っているような暮らしができない」という施設にはしたくないですね。理念にもあるように入居者様の“自分らしさ”をアシストしていきたいです。
家田
一人ひとりの笑顔を大切にしたいですね。その為には入居者様の背景を知り、一人ひとりに寄り添うことが必要です。その人らしく、これまでの暮らしが継続できるように。
西本
これまで歩んでこられた人生に寄り添い、施設に入居しても「自分らしく暮らせる」ようにチームで支えていきたいですね。
青木
そういう関りが出来ると働くのも楽しくなります。私はもともと介護部出身なので、すごく良くわかります。
西本
働くスタッフが怖い顔をしていると施設全体が暗くなってしまいますよね。入居者様が明るく、楽しく暮らせるようにスタッフも楽しみを持って働くことが大切ですよね。椎の木福祉会は笑顔が絶えない職場だと思います。
家田
そうですね。一生懸命働きながらも、時には冗談を言って笑い合う場面もよく見ますね。メリハリがある職場ですよね。
青木
「スタッフが誇りをもって楽しく働ける」そんな環境を作っていくことも私たちの使命ですね。
西本
スタッフ一人ひとりの良い所を活かして育てていきたいですね。仕事は「きちんとできて当たり前」ではありますが、人間相手の仕事においては予定通りにいかないことや上手くいかないことも多くあります。だからチームで支えて、助け合う。
家田
いかに法人の理念や施設長の方針を理解してもらうかも重要ですね。年齢や育ってきた環境も違うので、一人ひとりの価値観は違って当たり前です。チーム全体に共通認識を持ってもらうためには、私が旗を振って、話をすることが大切だと思います。
青木
入居者様に個別でケアを考えるように、スタッフにも一人ひとりに合った指導をしていきたいですね。相手にしっかりと伝わらなければ、熱意ある注意や指導も「怒られた」「嫌なこと言われた」で終わってしまいます。
西本
プラスの面にもしっかり目を向けて働くモチベーションが上がるような教育をしていきたいですね。最初から100点のスタッフはいませんし、チームで仕事をしている中で誰か一人が100点でも意味がありません。チームで100点を取りたいですね。

皆の幸せのために、自分も幸せであるべき。自己犠牲の福祉は古い。

家田
“働くための環境”がしっかりしているのもポイントですよね。ワークライフバランスが良い。プライベートが充実することで、よりよい仕事ができると思います。
青木
そう、いま施設長として新しいスタッフに「なぜうちを選んだの?」と聞くと、勤務時間や休日、福利厚生、給与体系の確かさをあげる人も多いですね。一般企業にも全然負けてない。
西本
だから育児やプライベート時間をしっかり楽しむスタッフも数多い。これは大いに誇りに感じていいことだと思っています。自己犠牲の福祉は長く続きませんから。
家田
それから、「上を目指せる」ことも椎の木福祉会で働く魅力の一つです。私たち三人とも現場からの叩き上げですもんね。私は昨年まで看護部長をしていました。
西本
私は居宅のケアマネジャーとして入職しましたが、異動で特養の生活相談員や事務部長も経験させてもらいました。
青木
私は介護一筋で、昨年までは介護部長として勤めていました。
西本
この新体制は『現場からも施設長を目指せる!』という法人からのメッセージでもあると聞いています。なので、私たちが法人のキャリアパスのモデルになっていくことが大切です。
青木
現場のこと、スタッフのことをよく理解している私たちだからこそのリーダシップを 発揮していきたいですね。
家田
介護、事務、看護の各現場から『施設長になれる』ので、夢がある法人ですよね。もちろんその責任はとても重いと実感もしています。次世代のスタッフに道を作ることが私たちの役割の一つです。
介護職員×看護職員×生活相談員対談